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登記簿謄本の乙区の読み方、見方を解説 乙区がないパターンも解説

乙区

登記簿謄本には表題部、甲区、乙区、共同担保目録があります。

その中で乙区は「所有権以外の権利に関する事項」という項目でイマイチわかりにくい表現となっています。

今回は登記簿謄本の中の乙区について詳しく解説したいと思います。

登記簿謄本全体の読み方については「登記簿謄本の読み方について 建物土地登記の違いや表題部甲区乙区について解説」に詳しい解説をしているので読んでみてください。

そのほかの項目はそれぞれ以下を参照してみてください。

表題部は「登記簿謄本の表題部について詳しく解説 表題部のみ表記パターンもあり

甲区は「登記簿謄本の甲区の読み方、見方を解説 甲区がないパターンも解説

共同担保目録「共同担保目録とは 登記簿謄本からわかりやすく見方を解説

目次

登記簿謄本の乙区は対象不動産のお金にからむ部分がほとんど

登記簿謄本の乙区は「所有権以外の権利に関する事項」という所有権以外の権利にについて記載する場所です。

「所有権以外の権利」というと難しいのですが、登記簿謄本の乙区の多くは住宅ローンを設定した時の抵当権の設定や事業用で資金融資を得るときの根抵当権の設定がほとんどです。

また、一部借地権に関しても掲載がされています。

乙区に記載されている抵当権、根抵当権

住宅と緑 TOP背景

住宅ローンを例にあげると住宅ローンを借りるときに担保にその不動産を入れることがほとんどです。

その場合、その不動産に登記簿謄本の乙区に抵当権の設定がされます。

抵当権の設定はいつだれがいくら、どのくらいの金利や損害金で誰に返すのか(抵当権者)や一緒に住宅ローンを組んだ時にほかに担保にした不動産との共通番号(共同担保の目録)などが記載されます。

根抵当の場合も同じでいくら借りたのかという表記がいくらまで借りられるのかという表記になっています。

抵当権と根抵当権の違いは住宅ローン用の融資か事業用の融資かという点ですが、根抵当権の場合、一度に借りる額ではなく、借りられる上限額(限度額)なので、その範囲であれば返し終わって抹消せず再度借りることも可能です。

そのほか乙区には、賃借権 地上権などの権利も記載

登記簿謄本の乙区の多くは抵当権、根抵当権ですが、乙区は賃借権、地上権など借地権と呼ばれる項目も掲載されます。

乙区に賃借権や地上権に関して掲載がされていない登記簿謄本がほとんどだと思います。

この場合は賃借権や地上権は設定されていないことになります。

賃借権や地上権はまとめて借地権といわれますが、ざっくりいうと土地と建物が別々の所有者の場合、乙区に表記される表記事項です。

特に借地権の場合は建物の売買なども土地の所有者に都度確認をとらないといけないなど制約が厳しいため注意が必要な乙区の項目だといえます。

登記簿謄本の乙区の読み方

登記簿謄本の乙区の読み方ですが、基本的には甲区の同じく上から下に読んでいき、各項目名は同じです。

項目名は、順位番号、登記の目的、受付年月日・受付番号、権利者その他の事項です。

重要なのは甲区と同じく権利者その他事項に重要な内容が掲載されていることがほとんどです。

順位番号

登記の申請された順番です。

上から順に1,2,3・・・と順位番号が付与されますが、移記されたものなどは直接その登記とは関係がないため、番号が振られません。

登記の目的

登記された概要が掲載されています。

登記簿謄本の乙区の場合、抵当権の設定や根抵当権の設定がほとんどです。

また、一部賃借権、地上権などの登記内容もこちらに掲載されます。

受付年月日・受付番号

法務局に申請を行った日付とその番号です。

登記簿謄本では乙区も甲区も共通ですが、抵当権の設定の場合、実際に住宅ローンが組まれた日ではなく、書類が提出された日になります。

権利者その他の事項

登記の目的で表記された内容の詳細が掲載されています。

住宅ローンの場合、以下のような内容が掲載されています。

  • 原因・・・実行された日付が掲載されています。
  • 債権額・・・住宅ローンで借りた金額が掲載されています。
  • 金利・・・金利の条件が掲載されています。ただし掲載されない場合も多いです。
  • 損害金・・・住宅ローンの返済が遅れた場合などの損害金です。
  • 債務者・・・借りた方の名前や住所が掲載されています。
  • 抵当権者・・・住宅ローンを貸した金融機関や保証協会が記載されます
  • 共同担保目録・・・住宅ローンを組むときに同時にほかに担保に入れた不動産の登記簿謄本と紐づけるための番号です。

共同担保が掲載されている場合、乙区の下に共同担保目録という4つ目の項目が存在していると思います。

また、住宅ローンの場合、夫婦で別々に住宅ローンを組む場合などはそれぞれ乙区に列ができます。

登記簿謄本の乙区がない場合

登記簿謄本に乙区が存在しない場合もあります。

その場合、過去その不動産で乙区に該当する項目が発生していないことになります。

住宅ローンを組まず現金一括払いなどで不動産を購入した場合、乙区は表示されないことになります。

登記簿謄本の乙区の読み方、見方を解説 乙区がないパターンも解説のまとめ

登記簿謄本の中で乙区は所有権以外の権利です。

具体的にはほとんどが住宅ローンを組んだ時に表記される抵当権の設定や事業用融資の根抵当権の設定が表記されています。

また一部、借地権である賃借権や地上権なども表記されることがあります。

住宅ローンが設定される場合の抵当権の設定はだれが、いつだれからいくら借りたというのが掲載されています。

乙区の表記は甲区と同じように順位番号、登記の目的、受付年月日・受付番号、権利者その他の事項です。

上から順に読んでいけば時系列は理解しやすいと思います。

これら点に注意して登記簿謄本の乙区をよんでみてくださいね。

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