不動産を所有したり、購入したりする際に必ず目にする「登記簿謄本」。
その中でも特に重要な部分が「権利部(甲区)」です。
この権利部(甲区)には、不動産の所有権に関する情報がぎっしり詰まっています。
しかし、専門用語が多く、どこを見て何を理解すれば良いのか迷ってしまう方も少なくありません。
特に、そこに記載されている「登記の目的」という項目は、その不動産の所有権がどのようにして現在の所有者に至ったのかを示す、いわば「不動産の履歴書」の核となる部分です。
この記事では、そんな登記の目的を理解する権利部(甲区)のポイント解説を、不動産の知識がない方でも分かりやすいように丁寧にご説明していきます。
権利部(甲区)の基本的な見方から、「登記の目的」が持つ意味、そして具体的な事例を通じて、登記簿から読み取れる情報を最大限に活用する方法をお伝えします。
これを読めば、登記簿謄本がもっと身近に感じられ、不動産に関する知識がぐっと深まるはずです。
目次
不動産登記簿の全体像と権利部(甲区)の役割
不動産登記簿謄本、現在は「登記事項証明書」という名称が一般的ですが、これは私たちの大切な財産である不動産の権利関係を公的に記録した書類です。
この書類は、不動産がどこにあって(所在、地番、家屋番号)、どのような形をしているか(地積、構造、床面積)を示す「表題部」と、その不動産の所有権に関する情報を記録した「権利部(甲区)」、そして所有権以外の権利、例えば抵当権や賃借権といった
		
