登記情報提供サービスで登記簿謄本や登記事項証明書などの情報である登記情報を取得しようとしたら、「背級のあった登記情報は登記事件の処理中です。」とエラーメッセージが表示され登記情報が取得できなかったということはありますでしょうか。
今回は登記情報提供サービスで「登記事件の処理中」という場合の対応方法と原因について解説します。
「請求のあった登記情報は登記事件の処理中です。」は登記の更新中

登記情報提供サービスの登記情報を取得しようとしたときにエラーになってしまい、エラーの原因が「請求のあった登記情報は、登記事件の処理中です。登記事件の処理が完了するまで、登記情報を提供することができませんので、完了後に再度請求してください。」というエラーメッセージがまれに出ることがあります。
この原因は要約すると
現在、登記簿を更新中だから更新手続き終わるまでは登記簿がとれないよ
という意味合いです。
登記の更新しようとしている内容は新しく取得できるようにならないとわかりませんが、何かしらが原因で登記の申請が入り更新がされている最中ということです。
これは登記情報提供サービスのすべての種類の登記情報が対象で、不動産登記情報の場合、全部事項、所有者事項、地図(公図)、図面(土地所在図/地積測量図)、地役権図面、建物図面/各階平面図が対象となります。
登記事件中のエラーメッセージが出ているときに登記情報提供サービスから登記情報を取得する方法はなく、更新が終わるのを待つしかありません。
登記事件中はどのくらいの期間登記簿がとれないのか

「請求のあった登記情報は登記事件の処理中です。」のエラーメッセージが発生し登記情報が取得できない場合、1日から2週間程度待つ必要があります。
1日から2週間程度と幅が広いのは、仮に登記簿の更新手続きに14日間かかる場合、登記情報を取得しようとしたのが手続き開始から13日目だった場合、翌日には更新完了し登記情報が取得できるためです。
そのため、登記事件中の登記情報で最新の登記内容を確認したい場合、毎日申請手続きを行い取得できるタイミングを待つことになります。
その期間が1日後なのか2週間後なのかは登記情報提供サービスからは判断がつきません。
登記事件処理中でも登記情報を取得する方法

登記事件処理中の期間で、更新前でもよいので登記内容を確認したいというかたも多いと思います。
その場合、登記簿図書館というサービスを利用することで最新ではないものの登記事件処理中の期間の登記情報を取得できるかもしれません。
登記簿図書館は株式会社登記簿図書館が運営している登記情報をベータベース化し必要に応じて閲覧できるサービスです。
他社が登記簿図書館経由で登記情報を取得した場合、登記簿図書館内にそのタイミングの登記情報が蓄積され、後からほかの会社が同じ情報を登記簿図書館から購入できるという流れです。
そのため、登記情報提供サービスでは登記事件処理中でエラーとなってしまう登記情報も登記簿図書館であれば取得ができるかもしれないのです。
登記簿図書館については「登記簿図書館は登記情報を24時間取得できる便利なサービス 登記情報を工夫してほかにも様々なサービスを展開中」に詳しい解説をしています。
登記事件中の登記情報を更新後いち早く取得するために
登記事件中の地番や家屋番号は登記の更新手続きが終わるまで最新の登記情報は取得できません。
上記した通り登記情報の更新完了は取得しようとしてから1日から2週間程度かかりいつのタイミングで登記事件中の期間が終わり取得できるようになるかはわかりません。
株式会社トーラスが運営している登記パトロールであれば毎日対象となる不動産の登記が取得できるかどうかチェックをしてくれます。
そのため、登記事件中の地番や家屋番号を登記パトロールに登録しておくことで、登記情報を取得できるタイミングですぐに連絡があり最新の登記情報をいち早く取得できるのです。
エラーではないときの登記情報を取得の流れ
登記事件中ではなく、問題なく登記情報を取得できる場合、以下のページの流れで登記情報を取得できます。
すでに登記事件中のエラーメッセージまでたどり着いている場合は、登記情報提供サービスの会員登録や取得申請までは完了していると思います。
上記ページの「ダウンロードした登記事項証明書にチェックを入れ「表示・保存」をクリックします。」から参照することで登記情報をPDFでダウンロードできます。
「登記事件の処理中」以外に登記情報提供サービスではどのようなエラーがあるのか
登記情報提供サービスでは登記の更新中の場合その期間「登記事件の処理中」で登記情報の取得ができませんが、それ以外にもエラーがあり登記情報が取得できない場合があります。
代表的なパターンとしては以下などがあります。
地番家屋番号を直接入力し、存在しない登記情報を取得しようとした場合

登記情報提供サービスで地番または家屋番号を検索結果から選択するのではなく、直接入力で入力した場合、存在しない地番または家屋番号だとエラーになります。
検索結果から選択する方法で入力する場合、存在しない地番または家屋番号は表示されないため、このエラーになることはありませんが、直接入力で登記情報を取得しようとする場合は申請自体はできてしまうのでエラーになってしまいます。
多い例としては、住所を地番や家屋番号と勘違いし住所そのものを直接入力で入力しエラーとなるパターンです。
住所から地番に変換する方法は「地番について 住所との違いや登記簿謄本取得に必要な地番の調べ方について」で概説しているのでエラー時に確認してみてください。
登記情報が膨大(ファイル容量が重い)過ぎて取得できない場合
自登記情報提供サービスの提供している登記情報は全部事項や所有者事項の倍1MB以上、地図・図面場合3MB以上になるとエラーで取得できなくなってしまいます。
そのため、大規模マンションの全部事項や大規模の地図などはエラーになる可能性があります。
その場合、登記情報提供サービスでは取得ができず、登記事項証明書の請求を法務局に行う必要があります。
オンラインで登記事項請求書の請求を行う方法は「登記簿謄本(登記事項証明書)をオンラインで取得する方法 日数やスマホは可否についても」を参照してください。
また、直接法務局に行き登記簿謄本を取得する場合「法務局での登記簿謄本(登記事項証明書)の取得方法 土地建物、マンションの不動産登記や閉鎖謄本など解説」に取得方法を詳しく掲載しています。
そのほかも様々なパターンで登記取得のエラーがある
登記事件処理中や上記のエラー以外にもイレギュラーでエラーになるパターンがあります。
その場合、民亊法務協会の以下のFAQを読み込むことでエラーの詳細がわかると思います。
「登記事件の処理中」と登記取得時にエラーになった場合の対処方法 エラー期間や民間サービスで解決する方法ものまとめ
民亊法務協会で登記簿謄本や登記事項証明書などの情報である登記情報を取得しようとしたときに「請求のあった登記情報は、登記事件の処理中です。登記事件の処理が完了するまで、登記情報を提供することができませんので、完了後に再度請求してください。」というエラーに出会うことがあります。
これは「現在、登記簿を更新中だから更新手続き終わるまでは登記簿がとれないよ」という意味です。
このエラー期間は登記情報を取得しようとした日から1日から2週間程度の期間発生し、登記の更新が完了するまで登記情報提供サービスでは登記情報を取得できません。
古い登記情報を取得したい場合、登記簿図書館を利用すると古い登記情報を閲覧できるかもしれません。
また、登記情報提供サービスで更新完了をすぐに知りたい場合、登記パトロールを利用すると登記事件中が終わったことを伝えてくれます。
登記事件中以外のエラーパターンも様々あり民亊法務協会のFAQで詳しく解説しています。
「登記事件の処理中」と表記された場合、上記内容を参考にして、対策を行ってみてくださいね。
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